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2022 / Jun
メディア
【外国人観光客の受け入れ準備万端】観光検定取得ドライバーが1日モデルコースを考案

5月24日、嬉しいニュースが飛び込んできました。世界経済フォーラムが主催している『観光地としての魅力ランキング』において、日本が世界一位になったのです。このランキングは2年に1回ペースで発表されており、観光資源の豊かさや治安の良さ、交通インフラの利便性などが評価ポイント。2007年の調査開始以来、日本は初めて世界1位になりました。今回のニュースにより、海外の方たちの来日欲はさらに高まるはずです。

 

 

■『名古屋観光検定』の取得をドライバーに推奨

観光庁は外国人観光客の訪日ツアーを試験的に実施しており、およそ2年ぶりの受け入れ再開に向けた動きが本格化しています。この2年間、私たちも受け入れ再開に向けてコツコツと準備を進めてきました。名古屋の街が再び外国人観光客で賑わう日を見据えて、ドライバーに『名古屋観光検定』の取得を薦めてきたのです。

創造力を大切にしている私たちにとって、観光地までお客様を運ぶことだけがドライバーの役割だとは捉えていません。道中や現地で「その場所にどんな背景があるのか、何が魅力なのか」を自分の言葉で伝えることも創造力だと思っているんです。

 

 

■『名古屋観光検定』を取得したドライバーにインタビュー!


セントラル交通/大住 葵さん(26歳)

 

ーー:出身は大阪なんですね。

そうなんです。だから試験は正直難しかったですね。入社して1年くらいなので、まだ名古屋のことはそこまで詳しくなくて。

ーー:その状況でよく受験しようと思いましたね。

名古屋って、市を挙げて観光業を盛り上げようとしてるじゃないですか。名古屋で働いているうちに、観光ドライバーの側面を持つことはひとつの武器になると思ったんです。受験料を会社側で負担してもらえるのも大きかったかもしれません。取得に前向きなドライバーが多いので、周りに触発された面もあるんじゃないかなと。

ーー:受験に向けてどのような対策をしましたか?

正攻法だと思います。ネットで調べたり、対策用の冊子を読み込んだり。名古屋は自分でも訪れてみたいと思える観光地がたくさんあるので、知識欲が自然と湧いてくるんですよ。実際、資格取得の過程で学んだことはプライベートでの観光に役立っています。

ーー:もし大住さんが外国人向けの観光ツアーをコーディネートするとしたら、どんなコースになりますか?

そうですね。最初は『徳川園』でしょうか。尾張徳川家に伝わる大名庭園の美しさをまずは感じていただきたいです。江戸時代にタイムスリップしたような非日常の時間を堪能できるのではないかなと。併設されている徳川美術館もお勧めです。

(木曽三川、伊勢湾、濃尾平野を凝縮した文化遺産)

 

次は『ノリタケの森』ですね。陶磁器メーカーのノリタケが創立100周年を記念してオープンさせたミュージアムで、工場を見学できたり、絵付けを体験できたりと、陶磁器の造詣を深められる複合施設です。ちょうどお昼時になるので、森の中にあるレストランでのランチを満喫していただきたいですね。

(食器・食卓関連商品が揃う直営店でのショッピングも楽しめる。全館バリアフリー)

 

午後は金城ふ頭エリアまで足を伸ばして、『レゴランド』で目一杯遊んでもらいましょうか。キッズテーマパークではあるんですけど、大人でも楽しめますよ。特にニンジャ修行ができる「レゴニンジャゴー・ワールド」は外国の方に人気なんです。

(レゴ®ブロックによるインタラクティブな冒険型アトラクションが満載)

 

締めはやっぱり『名古屋城』ですね。どの時間帯でも素敵な場所ですが、自分が一番好きな名古屋城を見てもらいたくて。私は日が少し暮れかかっている雰囲気が好きなんですよ。文化に関心が強いお客様なら、その流れで『名古屋市市政資料館』に足を運ぶのもいいですね。

(徳川家康が天下統一の締め括りとして建てた名古屋城。名古屋を代表する観光スポット)

ーー:名古屋らしさと大住さんらしさが凝縮されたコースですね。きっとお客様にも楽しんでいただけると思います!

 

 

今回は大住さんにコースを組んでもらいましたが、他のドライバーだとまた違った内容になるはずです。様々な国から観光客が名古屋を訪れ、つばめタクシーのドライバーたちが十人十色のコースをご案内するーー。そんな日が近い将来に必ず訪れると信じています。あなたも観光タクシードライバーとして、独自の視点で名古屋の魅力を発信してみませんか? 名古屋出身の方はもちろん、他府県出身の方も大歓迎です!